イギリスの湖水地方(レイクディストリクト)は有名な観光地ですが、実はそれに並んで見どころが多い地域として、
ピーク地方があります。
ピーク地方
ピークディストリクトにはいくつかの見どころがありますが、特に国立公園は、イングランドの中心にあるシェフィールドとマンチェスターの間に広がっています。
6つの州にまたがるこの公園はイギリス初の国立公園で、原野のすばらしい風景、感動的な山頂、絵はがきのようなイギリスの村を抱いています。
555平方マイル(1437平方キロメートル)の敷地内では、まったく異なる風景を楽しむことができます。
公園の北部は、ダークピークと呼ばれる区域で占められています。
標高の高い荒涼としたこの区域には、手つかずのムーア(荒れ地)に覆われた、公園内で最も標高の高いキンダー・スカウト山頂があります。
公園の中央部に向かうと、ダークピークよりも標高が低く、なだらかな丘陵地の田園風景、深い谷(デール)、古代森林が広がる区域、ホワイトピークがあります。
ホワイトピークという名前は氷河期に形成された石灰石から名付けられました。そして、サウスウェストピークでは、荒れ地、森林、田園の風景がパッチワークのように入り交じっています。
ここのドラマチックな風景は、ウィリアム・ワーズワース、アガサ・クリスティ、シャーロット・ブロンテ、ジェーン・オースティンなど、イギリスで最も偉大な文学者にインスピレーションを与え、
ジェーン・オースティンの作品『高慢と偏見』の重要シーンの舞台となりました。ジェーン・オースティンは、ペンバリー館のアイデアをベイクウェルの近くにある邸宅チャッツワース・ハウスから得た
と言われています。邸宅は、この本を基に制作された2005年の豪華映画の中で、ペンバリー館として使用されました。
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